先日、スーパーの惣菜でO157が原因で食中毒になったというニュースがありましたね。
なんでも1年を通して梅雨時の6月・7月よりも9月が一番食中毒になりやすいんだとか。
なぜかというと、夏の暑さで疲れが溜まり、抵抗力が落ちている方が増えるからみたいですよ。
日頃から家でも気をつけたいですよね。
でも、家の中のまさかの場所が、一番雑菌が多かったのです!
目次
家の中では○ッ○ンが一番雑菌が多い?!
家の中で一番菌が多そうな場所はどこだと思いますか?
玄関?お風呂?やっぱりトイレ? と考える人が多いようですが、その答えはなんとキッチンなのです。
トイレは意外にもそれ程多くの微生物は存在しておらず、逆に最も清潔であるべきキッチンのシンク周りは菌だらけなのが真実です。
台所は肉や魚、野菜など生の食材を多く扱うため、菌が繁殖しやすく、台所のスポンジや台布きん、まな板、使用済みの買い物袋、冷蔵庫の野菜室の底などは細菌まみれと言えます。
繁殖の一番の原因はスポンジなんだとか。家庭内で一番汚いものはスポンジだとも。 スポンジの汚さはトイレの便座の20万倍というデータもあります。
細菌が増える絶好の環境は「水分と栄養素と温度」です。
食器洗い用スポンジや布きんは湿ったまま置いてあることが多く、スポンジや布きんに染み込んだ水分や食べ物の栄養素がそのまま細菌の栄養になってしまいます。
さらに火を使ったり、熱で温まったキッチンは細菌にとって居心地がとても良い環境になってしまうのです。
新品のスポンジは綺麗な状態ですが、2~3週間使用すると、家の中で一番汚いものになってしまいます。
1ヶ月程度使用すると繊維が切れ始め、水分や栄養素がより溜まりやすくなります。
使用期間が長いほど細菌は溜まりやすくなり、台所のスポンジには、カビや大腸菌、黄色ブドウ球菌なども繁殖する可能性があります。
食中毒の原因となることも考えらるので注意してください。
というわけで、スポンジを菌から守るためには、月に2~3回はスポンジを交換するくらいしないといけないようです。
または、しっかり乾燥させることも大事ですので、スポンジを2セット用意し、1日交代で使用するのもよいかもしれませんね。
ここで新たな疑問が。細菌・雑菌・ばい菌って何が違うのでしょうか?
細菌・雑菌・バイ菌の違い
細菌はバクテリアとよばれることも多く,普通は原核生物全般をさします。
雑菌とは、日常生活や生物学研究、産業としての発酵などの場において、人間の意図に反して増殖した微生物(特に有害な細菌や菌類)の総称。
バイ菌は、黴菌と書きます。 バイとはカビのこと。
こんなに多い、人に介在している細菌
人間の皮膚には、常に数百種類の菌が存在しています。
特にいろんな箇所に触れる手にはとても菌が多く、片方の手だけで約150種類もの菌が生息しているとも。
そして、男性よりも女性のほうが菌が多いとされています。
その理由は、女性はメイクした顔を触ったり、掃除や洗濯、買い物などの家事をする頻度が男性よりも多いから。
そのために、いろいろなものに触る機会が多くなりがちなんですね。
前述の通り、細菌には無害なものもあります。
でも中には風邪やインフルエンザ、食中毒、その他やっかいな症状を引き起こす原因となるような菌も付着している可能性があるので要注意ですよ。
では、手の中のどこに細菌が一番付着しているのでしょうか?
手を洗うのは指先を重点的に!
きちんと洗ったつもりでも、意外と汚れが残っているのが「指先」「指の間」「手首」 特に小さな子どもは指先を手や口に入れてしまいがちなので、注意が必要です。
また、オフィスで夕方まで働いた手を部位別に調べた結果、手の甲と指先が特に汚れていたんです!
つまり、物によく触れる指先は汚れがつきやすく残りやすい部位だということがわかりますね。
だから「指先まできちんと洗うこと」をしっかりと行うようにしましょう。
まとめ
家の中でキッチンが一番雑菌が多いことがわかりました。
その中でもスポンジがチャンピオン
・該当する菌の対象が多い順番から 細菌 > 雑菌 > バイ菌
・人にも意外と菌が介在しており、手に多い
・接触の機会が多い、特に手の指先に菌が付着している
O157は強力な菌ですが、他にも少量で食中毒を引き起こす菌が多数あります。
過度な除菌はいらないと思いますが、適度な洗浄、交換を行い、食中毒にならないように日頃から意識しておきましょうね。