これまでに「遺品整理士」という職業を聞いたことはありますか?
名称から、ある程度の予想はつくかもしれませんが、実は近年急速に増えている職業なんです。
それでは、紐解いてみましょう!
目次
遺品整理士とは
主な業務内容は、遺族を代行して依頼者からのご要望通りに、亡くなった方の家やお部屋の片づけや清掃、不用品の処分・回収を行うことです。
これまでは、本来遺族の方々ご自身でされていた遺品整理。
近年の超高齢化社会によって遺族自身もご高齢で重労働すぎる、普段の仕事や用事で思うように時間が取れないご時勢から生まれた職業ということですね。
では、具体的にどのようなことをやるのでしょう?
業務内容
基本的には遺族の代わりに遺品の処分に関する作業全般を担っています。
遺品の仕分け
事情により、故人の遺品整理ができない遺族を代行して、故人の遺品を
「残すもの」
「処分するもの」
「供養するもの」
に仕分けします。
不用品の処分
遺族と相談した結果、廃棄することになってしまった不用品。
これらを、その地域の自治体ルールに沿って処分します。
その殆どが可燃ゴミや粗大ゴミとして処分をすることになります。
ただし、中には自治体で処分ができないものがあったりします。
その場合は、回収業者へ回収を依頼、リサイクルに回したりするところまで責任をもって行います。
供養
遺族から、供養を依頼される遺品も存在します。
その場合、菩提寺で供養します。
ところが、最近では菩提寺がない家庭も増えているため、その場合は供養できる施設を紹介するところまでを行います。
その他
行政からの依頼で行うこともあり、その場合には遺族がいない状況下で基本ルールに則って遺品整理を行います。
現場の状況、依頼内容次第では、家、お部屋の掃除、消臭、除菌を行う場合もあります。
では、実際1件あたりどのくらいの料金で受けられるのでしょう?
料金
1件あたり、3 ~ 5万円が相場です。
ただし、殆どの方が個人経営なので、金額の設定も比較的自由にできるようですね。
年収では400 ~ 800万円とばらつきはありますが、高めの収入が期待できるのではないでしょうか。
では、どうすればなれるのでしょうか。
遺品整理士になるには
この遺品整理士、資格化されています。
なので、この資格を取れば起業が可能です。
遺品整理士認定協会が設立されており、そちらが直接講座を開設しています。
受講することで資格を取るために必要な知識を習得することが可能です。
その上で、受験に合格することで晴れて遺品整理士に。
講座期間:通常2ヶ月(延長可)
合格率 :65%
比較的高くないハードルではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今後、益々超高齢化が進行するであろう現状。
ということは、遺品整理士にとって
人手が不足する=>需要が増える=>当面の安定収入
が期待できそうですねー
興味を持たれた方、遺品整理士を目指してみてはいかがでしょうか?