今年もやってきました「ボジョレー・ヌーボー」の季節!
2023年は11月16日が解禁日のようです。
でも、ワインにあまり詳しくない人からすると、ボジョレー・ヌーボーって何がそんなにすごいの?と不思議に思われるのでは?
そこでボジョレー・ヌーボーとはどんなワインなのか、どうしてそんなに人気なのか、その秘密に迫ります!
目次
気になる人気の秘密とは?
ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)は、その年に収穫されたブドウが良質であるかどうかを確認するためのワインだったんです。
ボジョレー(Beaujolais)とはワインの産地で有名なブルゴーニュ地方内のボジョレー地区のこと。
ヌーボー(Nouveau)は新酒という意味です。
なので、ボジョレーヌーボーは
「ボジョレー地区のできたてほやほやの新酒」
という意味だったんですねー
でも一般的に、ワインというと何年も熟成されて、古いものほど価値がある印象ですよね?
ボジョレー・ヌーボーはその年に収穫されたブドウで作られた新酒。
熟成期間もたった6週間!
実はその新鮮さが売りにしている数少ないワインなのです。
ルーツはブドウの収穫を祝うためのお酒だった?!
ボジョレーヌーボー、元々はブドウの収穫に感謝し、その年のブドウの出来栄えを確かめる目的で作られていたワインだったのです。
今では、毎年解禁日が世界中で大々的にお祝いされますが、今年もいいブドウが採れたという自然の恵みに感謝するお祭り的な意味も含まれています。
できれば、意味を知った上で毎年楽しみたいですよね。
解禁日はどうやって決まるの?
現在、ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日と決まっています。
つまり今年2023年は、冒頭のとおり11月16日の木曜日となります!
ではなぜ解禁日はそのように決められたのでしょう?
ワインの質をキープ
ボジョレー地方では昔からワインが作られていました。
が、以前は12月15日がワインの解禁日に定められていました。
それが、ボジョレー・ヌーボーのみ解禁日を早めて欲しいという生産者協会の要請によって、11月11日に早められました。
なぜこの日なのかというと、サン・マルタンという聖人の日だったからです。
が、その後別の戦士の日に変えられてしまったため、1967年、別の聖人の日である11月15日に変更されました。
その結果、ボジョレーが世界で注目を浴びることとなり、ワイン業者や生産者が激しい競争を繰り広げるように。
それを鑑みて、ワインの品質を落とさないために国が解禁日を厳守化したのです。
安息日には働かないフランス人
11月15日に定めていたのですが、フランス人は基本的に休日は働きません。
もし、その日が日曜日に当たった場合、ほとんどのワインショップがお休みになってしまい、解禁日に解禁されないケースが出てきました。
そこでフランス政府は解禁日に必ずワインが販売されるように、「11月の第3木曜日午前0時」に設定することにしました。
1984年のことです。
日本は世界で一番最初に解禁される国
なぜか日本人はこの新酒が大好き。
ここ数年は輸入量が減っているとはいうものの、今でも
- 輸入量は第1位
- 全生産量の約4分の1に当たる
を維持しているそう。
なぜ日本でここまで人気が出たのでしょう。
ボジョレーが日本に入ってきたのは1985年、バブル経済が始まる前年でした。
渋みのないフレッシュな味わいと、初物好きな日本人の気質、それに当時バブル景気が重なったことが人気が出た要因かもしれませんね。
それまで日本では、人気の面で白ワインに負けていた赤ワイン。
それが、ボジョレーのおかげか、消費量で逆転するのです。
当時はそのくらい大量に消費されていました。
本国よりも早く解禁日を迎えるんですねー
これも日本でボジョレーが人気の秘密かもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
日本でボジョレー・ヌーボーが人気なのも理解できますね。
解禁!とお祭りのように騒いでいるのは知っていたけど、実際に飲んだことはないという人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
もし、まだ試したことがない方。
今年こそ一度試してみてはいかがでしょうか?